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​ラスリーズ La cerise

桜の名所が近くにある国道沿いの昔ながらの喫茶店は、女性店主が一人で切り盛りする優しい味の町の憩いの場でした。しかし、10数年商売を続けて行くうち、少し手狭さを感じつつも、拡大する事には勇気を持てず、お隣のテナントが空いているにも関わらず何もせず数年悩んでいたそうです。そこで、私たちショックデザインに相談をいただきました。ケーキとコーヒーを頂きつつ話を聞いていましたが、そのケーキの味に優しくもしっかりとした主張を感じる一方、それに合うまろやかで香り豊かなコーヒーとこだわりの器たちが非常に相性が良く、店舗空間のコンセプトさえ整えればいけると確信し、増築を提案。

今まで使っていた建物正面の入り口を国道からの車の流れから空きテナント側の角に移動する案で風水的にもグッと人を呼び込む流れを作り、古かった和式のトイレは場所を変え洋式化。ケーキから焼き菓子まで販売できるスペースを新たに設けつつ、カウンターや食器棚、家具や照明使えるものは使いつつコストを抑え、田舎町の喫茶店がスタイリッシュで入りにくい店にならぬ様、巧妙に脱力感を出す様なリフォームを心掛けました。建物の形も一切変えず、店名の「ラスリーズ」フランス語の「さくらんぼ」という意味をくみ取りフレンチテイストな外装にリニューアル。ロゴもアルファベットのLをさくらんぼにした事によりストーリーとして全てをまとめ上げました。今では2人のスタッフも加わり、お客さんの絶えない人気店になりました。

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