top of page
6R8A9600.jpg

​住宅のリフォーム

​新しい家の顔

和風住宅らしさのある真壁を二階の一部に残しつつ、窓の前に出格子をつける事で、飛騨の豪商の商家のようなワンランク上の和風住宅の顔にしました。一階玄関横の増築されたスペース減築(元の形に戻し)ラインを合わせた事で道路からの距離を確保し、土地と建物にゆとりを与え、かつ普通乗用車が駐車場できるスペースも確保しました。

IMG_2899 3.jpg

新しい横顔

家のバランスを整えるため、屋根を450mmずつ前後に広げ、正面の純和風な真壁の風景を現代的モダン和風の大壁に切り替えるために、火事の際の延焼防止と住宅においての粋でおしゃれの象徴でもある「うだつ」を上げ、優雅でゆったりとした軒の深い、低重心の家になりました。

IMG_2905 2.jpg

​新しい後ろ姿

当然ながら家は立体ですので様々な方向から見られます。窓の位置や形なども内側からだけで考えるのではなく、外からの景色も意識することで内と外の連動が生まれ、360度(内外含め)どこから見ても美しい家になります。

​ちなみに、家と庭とかいて「家庭」と読むように、家は家だけであらず、庭や駐車場、物置などまで含め一体としてゆくことが素晴らしい家庭を作るコツかも?しれません。(笑)

IMG_2903.jpg

古い家の顔

飛騨高山の古民家は、建物の重心を抑えるため一階を少し高くし、二階の階高を低く見せる様に設計され大変美しいものが今もなお残っております。この家もそれにならって建てられましたが、少しずつ増築するに従い、軒が浅くなり、かつ、真壁、砂利入りの左官腰壁、松に一位の庭木など往年の和風感と現代的アルミサッシとが一体感を損ねバランスを崩していた様に感じました

IMG_3953 2.jpg

古い横顔

住まい手の環境変化(子供の成長)により少しずつリフォームをしていくうち、内側の間取りによる窓のレイアウトや大きさの判断、エアコンや新建材などの現代的感覚が付帯され、徐々に形が崩れていっていた様な感じです。

IMG_3956 2.jpg

​古い後ろ姿

飛騨高山の町屋建築は、豪商をのぞき商家の多くは軒が連なり間口は狭く、奥へ深いうなぎの寝床と称されるものです。その建物は、ほぼ正面しかない(見えない)ので、飛騨の建築的考えでは正面とそれ以外と割り切る名残が今も続いている様に感じます。この住宅もそれが見て取れました。

IMG_3957 2.jpg
bottom of page